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ヘスペロスの士官食堂、ここではパイロット達があつまって談笑していた。

「ひゃーマイッタ、ゴトウ大尉達はつえーぜ」
「ぼやくなぼやくな、」

シャワー後のタオルを首にかけたままのヨシオが着席しドリンクを銜える

「オレの仕入れた情報だとソロモン攻略になる様だな。」
「マホ達はどうだ?おそらく次は実戦だが・・・」
「不安はありますけど、全力を出すだけですね、」

ジュンの問いかけにへばりながらちょこんと座るマホが答えた。

「さて、メシを食いながら始めるか、」

食事のワゴンが到着した所でケイは皆に促した。

「ケイ、もう少し休ませろよ、」

口ではそういいながらも573戦隊のパイロット達はケイを中心に集まった
模擬戦についての意見交換である。各自の感じたことを言い合い始めた。

「みんなそろっているのか・・・」
「コウ!遅いぞ」
「すまんな、」
「ごめんなさい、みんな」

コウとシオリがブリッジより降りてきたのでミーティングは本格的になってきた。
そしてコウに促され戦術士官でもあるシオリの話が始まった。

「みんな一人一人の戦技レベルは高いけど、各自の突出が目立つわね、とくにユウコは先行しすぎよ、ユカリのフォローが無ければとっくに死んでいるわ。」
「あははは・・・それは相方を信頼しているからってゆーか・・・」
「乱戦ではあまり期待出来ないわよ。」
「うぐぅ・・・」

・・・

・・・

・・・

シオリが全員に意見を言い終えた所でコウが口を開いた

「ボール隊は艦隊直援専任だ、あまり華々しくは無いが、みんなの帰る所を守るのだから一番重要とも言えるんだぞ?」
「隊長〜解ってますよ〜」
「編成としては、ナオミ、パット、キョウコにはこのままヘスペロス隊に編入、ケイの指揮下に入る。荷物を纏めてこっちに移動だ。」
「了解シマシタ。」
「小隊編成としては、
A小隊、オレ、ミハル、シオリ、カオリ。
B小隊、カツマ、ユウコ、ユカリ、アカネ。
C小隊、ケイ、ナオミ、パット、キョウコ、
D小隊、ヨシオ、アヤコ、ノゾミ、ミラ、
E小隊、ジュン、マホ、ミホ、トオル。
F小隊、コウジ、ジュンイチロウ、ヒカル、コトコ。
G小隊、スミレ、アイ、ユカ、ホムラ、サクヤ、カズマ。
H小隊、カツミ以下ウッドのボール隊
F、G、H小隊は直援が主任務になる、以後訓練は一番厳しいから覚悟しとけよ?
以上だ。」
「なるほど・・・・ってシオリも出撃するのか!?」
「まあね、」

驚くカツマに肩をすくめてコウは答えた。

「おいおい、さらっと言うなよ。」
「マーティン准将のご指名だ、文句は提督に言え。」
「半分は私の希望なの・・・」
「はいはい、了解。」
「ではアラートのメンバー以外は休息だが、シュミレーターは好きなだけ使っていていいぞ、
ベル、ウッドのメンバーは各自MSで移動だ。トレーニングマニュアルSを戻ってもしておく様に。」
「あぅ・・・了解」
「カツマ、アラートよろしく、」
「へいへい、」



コウは自室でベッドに寝ころび久々にぼーっとしていた、考えても考えてもソロモンでへの不安が無くならないからだ、そのうち考えるのをやめた。

ビィー

ブザーが鳴り、誰か来たようなので体を起こしてインカムを取った

「少佐、よろしいでしょうか?」
「ん?サキちゃんか、いま開けるよ。」

コウの部屋を訪ねたのはサキ、たしか半舷休息中のハズだった。

「入っていいかな?コウくん」
「あぁ、どうぞ散らかっているけど。」
「・・・」

士官学校時代、数々の浮き名を立てたコウだが、その中でもサキは側にいた一人だった。
配属が違ったので二人っきりになるのはもう二年ぶりくらいである。
コウはスコアを増やしていたものの、サキにとっては唯一の人だったりする。

「どうしたんだい?サキちゃん。」
「わたし・・・」
「?」
「私、不安なの、」
「不安?」
「士官学校で一緒だったみんながどんどん戦死していく・・・別の部隊だったらこんなに間近に感じなかったのでしょうけど・・・」

(サキちゃんは通信士だから一番にそれを聞くのか・・・)

「無理に言わなくてもいいよ、サキちゃん、たぶん同じ事を今考えていたから・・・」
「ありがと・・・」
「この部隊はほとんどがあの頃の知り合いばからだからなぁ・・・」
「そうなのよね。」
「俺に出来ることだったら力になるから言ってごらん?あるんだろ?」
「うん、あの・・・あのね・・・・」
「・・・」

士官学校時代、ほとんどコウからのアプローチだったが一回だけサキから求めた事があった、
その時の表情と重なっている事にコウは気付いた。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まったく、サキは変わらないなぁ・・・・」
「ん・・・」

二人はゆっくりと顔を近づけ唇を重ねてベットへ倒れ込んでいった・・・・・・・
唇を交わしなからコウはサキの制服をゆっくりと脱がせて行き
キスに夢中になっていたサキが気付いた時はもう上半身はブラだけになっていた
恥ずかしさに隠そうとする手よりも早くコウの手がブラの上からサキの乳房を愛撫する
さらにコウの舌が入り込んできて、サキも迎える様に唇を開いた。
やわらかくなめらかなくちびるの奥に、あたたかくねっとりとした、サキの舌があった。
それは、コウの舌に、おずおずとからみついてきた。  
夢中になって舌をからめ合い、互いの唾液を交換した。
唇が離れるとコウはサキの背中に手を回してブラを外す
プルン!と形の良いふくらみが露わになり、コウは直に揉み始めた

「ひゃぅん!」

コウは揉むだけでは飽きたらずにその可愛らしく自己主張する乳首を口に含み、
サキはコウの頭を抱きしめ乳房に押しつける様にしてその感覚に耐えていた

「無理に我慢しなくていいんだよ、サキちゃん。」
「でも・・・恥ずかしいよ、」

タイツを脱がせショーツの中央部にコウが触れるともうそこはしっとりと湿っていた

「サキちゃん・・・もうこんなに・・・」
「ああん、恥ずかしい・・・」

久しぶりなコウとの情事故、身体が期待してしまっているのだ、顔を隠して真っ赤になるサキ

「嬉しいな、感じてくれているんだ。」
「コウくんだからだよ、・・・ん・・・」

再びディープキスを交わす二人、コウの手はショーツの中に入り込み
コウ以外誰も手を触れたことの無い所を攻める

「はあっ………ふ………」

いつの間にかコウも服を脱いでいて、ソレはもう臨戦態勢だった
ショーツも脱がして生まれたままのサキを眺めるコウ

「サキちゃん・・・変わらずに綺麗だね・・・」
「コウくんだけなんだよ、見ていいのは・・・・」
「嬉しいな・・・そろそろいいかい?」

コウの言葉にサキは黙って頷いた

先端が触れる感覚、それはゆっくりと侵入してくる
何度もコウを受け入れていたそこは、今だ処女のごとく閉じている。
最後にコウを受け入れてから数年、主が押し広げながら入り込んで来るのをサキのソコは歓迎で迎えた。

「イッ・・・」

コウ以外を受け入れた事が無いそこは、さすがに久々に開かれ、軽い痛みをサキに送った、

 ズイ!

ついにコウは奥へと侵入を果たす

「んうぅ・・・・」
「大丈夫か? 」
「うんっ…ちょっとは………久しぶりだから…けど、でも、…大丈夫。」

しばらく動かないでサキの痛みが少しでも収まるのを待っていたコウだが

「いいよ、動いても、」

と、サキの願いもあり動き始めた
はじめは、ゆっくりと引き出し、また挿入。そして抜き出し、強く入れる。  
腰の動きが、次第に激しいピストン運動となってくる。
いつしかサキからも腰を動かして快感に身を委ねていた

「はあっ…はあっ…はあっ…はあっ…ああっ…んっ、…コウくんっ………!」
「サキちゃん!サキちゃん!!」

限界を迎えたコウがサキの中から脱出しようとしてもサキはコウにしがみついて離れない

「コウくん、いいのそのまま膣内(なか)に・・・」

身体の奥にコウの熱い飛沫を感じてサキは絶頂を味わい脱力した





「あー湯船のある船っていいなぁ、極楽極楽、練習艦はシャワーだけだったからね!」
「シオリちゃん、出たらまたすぐにシュミレーションなんでしょ?」
「う・・・メグったらせっかく気分転換しているんだから。」
「あははは、ごっめーん」
「けっこう疲れるのよ、メグも一度やってみる?」
「遠慮しておきます・・・」

大浴場の二人は短い休憩を満喫していた。


そのころ、
ジオン軍のザンジバル級を旗艦として新編成された艦隊が訓練途中でが第一機動艦隊を発見していた。

「連邦軍の艦隊のようです。」
「例のサイド2を強襲した部隊か?」

キャプテンシートの司令がオペレータに聞き返した

「合流して増えていますが、間違いありません。」
「06Eからの画像は来るか?」
「画像来ました、ソロモンに強行偵察を仕掛けた部隊もいますね。」
「フム・・・ゲルググの慣熟訓練にはいい相手になりそうだ。」
「では・・・」
「全機発進!!連邦の艦隊を激滅する!!!近くに第三艦隊もいたはずだな、増援要請!!」


−ヘスペロス中央MSデッキ−
「はじめまして、ヘスペロスでMSの整備を任されている、ユイナ・ヒモオ中尉です。」
「RX−79整備担当として配属された、ユリウス・ハヤカワ中尉であります。以後よろしくおねがいします。」
「早速だけど、RX−79NTに関して教えてちょうだい。」
「はい、」


火照った顔をしてコウの部屋を出てくるサキ

「悔しいな・・・コウ君上手くなってる・・・・」



ビィー!!ビィー!!!

「警報?!」

「第1種警戒令発令、全員戦闘配置」

スピーカーよりスズネの緊張した声が響く。

第三艦隊との合流予定のL1、サイド4の残骸が浮かぶこの空域で、まさかのジオン軍との接触に第一機動艦隊は騒然となっていた。


「敵艦隊総数6、ザンジバル級1、ディマンシュ級3、ムサイ級パトロール型2・・・あっ、別方向より9隻の熱源確認」
「573戦隊は発進して待機、10戦隊とタイホウのMS隊で迎撃するんだ。」
「艦長、敵MS確認!総数32?」

数えたオペレーターがその数に息を飲んだ。

「32機だと?ダミーではないのか?」

バクレツザン大佐が聞き直す

「熱源スキャンでも32機です、データに此の熱量はありません、新型と思われます。」
「タイホウの全MS発進急げ!!援護射撃開始しろ!!」
「まずいな・・・」
「司令・・・」
「おそらくゲルググとか言う新型だ、・・・573戦隊に防衛ラインを引かせろ」
「了解、通信士、ヘスペロスに回線開け!!」


「連邦の艦よりMSの発進を確認しました。」
「そうか、グズヌフのグラードル大尉に連絡、ディマンシュと共に敵の側面を攻撃せよ!」
「MS隊、連邦のMSと接触!交戦に入ります!」

ジオンの艦隊が二手に別れ、ザクやドムを搭載したディマンシュと
前線の補給艦となる為のディマンシュ級グズヌフは、艦隊の側面に攻撃をしかけた。
ザクといってもエース部隊の一環、MS−06RZと06FZRである、そのサポートには06KRである。

「チャイカ中尉、健闘を、」
「いつも通りよ、」

ゲルググのパイロットは本国と突撃機動軍、地球攻撃軍よりの生え抜きで構成されている。
宇宙攻撃軍のエースパイロットは状況が許さず召集出来ておらず、機体を輸送中である。
又、このチャイカ中尉の様にザクタイプにこだわり乗り続けるパイロットもいるのだ。

「連邦のMS、たしかジムとか言ったな・・・フ、恐れるに足らん。」
「ライデン少佐!時間制限に気を付けて下さい!」

ザンジバル級のCPから釘を刺されてしまうが、その程度では士気に変化は無い。

「ようし、まずビームのシャワーを浴びせてやれ!」
「了解!!」
「ツキムラ少尉、貴様は私に連いてくればいい!」
「はいっ、!」

この中で唯一の新人パイロットであるケイ・ツキムラは士官学校を繰り上げで卒業したばかりだが
士官学校においてTOPの成績を収め、YMS−14Fに最初から乗っているので操縦だけは他のエースよりもゲルググに慣れていたが
実戦経験が皆無だったので、ジョニー・ライデンに連いて行くのがやっとだった。

「訓練とは違う物だな、こりゃ」

32機のゲルググが放ったビームは不慣れな連邦のMS数機を光に変えた

「烏合の衆が!!!」

誰の言葉か、ジムは次々と撃破されていく
その中には姿勢制御に推進剤を使い果たし行動不能に陥った者もあった。
エースと初陣のひよっこの差が大きく出てしまっていたが、だが確実にスコアをあげている部隊が二つあった。
マサキ・ゴトウ少佐率いる10戦隊のメンバーと元10戦隊のロボ・オオガミ中尉率いる第19中隊である。
フォーメーションを中心に展開する10戦隊と臨機応変に指示をあたえる第19中隊、10戦隊の方には残念ながら戦死者が出はじめているが、
TMM専科出身以外では練度の高い部隊だ。

「敵はエースだ、止めろ!第二線に艦隊をカバー出来るだけの数は無い!!」

マサキの機体はガンダムであるが故に攻撃は集中する、応戦しながらも指示を出すマサキ。

「マサキ少佐!!」
「ハンシュー、来るな!!持ち場に戻れ!!」
「・・・了解・・・」

隙をついたゲルググがマサキのガンダムに迫るが右腕のガトリングガンで粉砕、光球に変える。

「マサキ少佐!合流します。」

第19中隊のロボ・オオガミはそう通信すると穴の空いたフォーメーションに部下を配置した。

「残存は我々だけの様です、共同でラインを・・・」

言葉の途中でオオガミはゲルググの両腕を切断、そのまま蹴飛ばした。

「隊長!残弾がもうありません!!」

マリアの声がミノフスキー粒子の雑音の中聞こえる。


「ライデン少佐!!」
「頃合いか・・・全機後退!!」

戦況は大半のMSを撃破された第一機動艦隊が不利だったが、残ったMS隊が難攻不落の集団だった為、
ジオンのジョニーライデン少佐は艦隊への攻撃を諦めて21機残ったゲルググを後退させた。


「敵が撤退していきます、マサキ少佐!」
「こちらも艦隊へ戻る、オオガミ中尉!しんがりを頼む!!別働隊に注意しろ!」
「了解!!」


グズヌフとディマンシュは本隊と第一機動艦隊と正三角形に位置するポイントにてMS隊を発進させた
ディマンシュはMS−06RZ(FZR)4機、06KR3機、09RU3機、14C3、1機の11機、
グズヌフはMS−09RUが11機、である。

「グラードル大尉、ディマンシュのオリビア大尉からの入電です。」
「なんでありましょうか?大尉。」
「相変わらずカタイわね、ヴィリィ。」
「そんな事を言うための通信ですか?大尉。」
「フフ、ごめんなさい、私も出撃するので指揮をお願い。」
「又ですか?アナタも・・・まあいいでしょう戦果を期待しております。」
「もう!ホントにカタイんだから・・・」

ディマンシュから発進したのはペズン・ドワッジと呼ばれる試作MSだった。

「ツィマッドの社長も娘には甘い様ですね・・・艦はここに固定、残骸に潜んでMSの戻りを待つ!」
「了解」
「キリアキのMSは直援で残して下さい。」

対艦攻撃能力が皆無なディマンシュ級は防衛もMSに依存しているので、手元の全MSが発進してしまうと無防御になってしまう。
それでもそこで停止と言うのはかなり自殺行為なのだが・・・


ヘスペロスのMSデッキは準備の完了したMSから順に発進していた。

「ハヤカワ中尉、マニュアルは読んだが俺に使えるか?ニュータイプ用とあるぞ?」
「そんなもんはプレゼンにすぎません、少佐の今までのデータを見る限り十分使いこなせるでしょう。」
「ふぅん」
「あ、信じてませんね?」
「まぁね、そんなに能力があるとは思って無いからね。」
「そんなことないよ、コウはそれだけの力を持っているんだよ!」
「シオリ・・・どうした?」

もうすぐに発進だぞ、の言葉をコウは飲み込み不安そうなシオリを側に引き寄せヘルメットのシールドにくっつけた、
ドアップなコウの顔に顔を真っ赤にするシオリだが、スモークシールドだったのでシオリの反応にコウは気づかなかった。

「今回は戦場の空気を感じるだけでいいんだ、俺の後ろに居ろ、絶対に守ってやるから・・・」
「うん、絶対守ってね、コウ。」
「しかし、いきなり実戦だからな・・・慣熟テストする時間くらいよこせってんだジオンめ。」
「ぼやかないの、フフフ。」

気を利かせたのか、ふとみるとハヤカワ中尉の姿は無く、下の方でメカニックに怒鳴っていた。

「ミケ!!!このボケ!!こんな事も知らんのか!!ちゃんと勉強しとったんか?ミケ!!!これはメカマンなら常識やで!!!!」
「はぅ〜、すみません!!」
「又かい、ミケは・・・まったく懲りないな・・・」
「グラジャーノン!!!オマエも口より手を動かせろ!!」
「うひゃぁ、ヤブヘビ、ハイィ!!!」
「仕事は寡黙に・・・」

ボソボソと突っ込むなよキンケルド・・・

「艦長、E方向に艦影をキャッチ、MSらしき熱源23機確認しました。」

アキホが敵の接近をレイに告げる

「誰が向かっている?」
「ジュンとヨシオの小隊です、艦長。」
「・・・コウとシオリは?」
「調整に手間取りまだ発進していません。」

レイは通信機を手に取り、ガンダムのコウを呼び出した

「ヌシビト少佐、どうだ?」
「あぁ、すぐに出られる。」
「E方向より敵MSが接近している。ヨシオとジュンが向かっているが、二人でそっちに合流してくれ。」
「了解」

二人のMSがカタパルトに乗り、カウントがはじまった。

「しっかり俺についてこいよ!シオリ!!コナミ01発進する!!」
「ハイ!!(この言葉、愛の言葉としてコウから聞きたいな・・・)コナミ10発進します!!」

シオリの妄想を砕く様にカタパルトがうごいた。

「きゃん!!訓練よりもGがキツイ・・・」

「大丈夫か?」

機体を安定させたコウはシオリの機体と接触回線を開いた
ありすぎるパワーにコウはかなり苦労したのだが、シオリの目には自在に操っている様に見えた。

「(・・・コウってホントに凄い)あ・・・うん、大丈夫だよ!」
「そうか?なんか悲鳴が聞こえた様な気がしたが・・・」
「もう・・・イジワル・・・」

待機していたミハルとカオリも合流してシオリは戦場へ向かった。

スパーン!
「いたたたたた、痛いですよ中尉、」
「やかましい!!おんどりゃあなぜこんな事も知らんのや!どついたろか?」
「もうどついてます・・・」
スパーン!
「つべこべ言うな!!」
「うぐぅ・・・」
「なあ、キンケルド、中尉のハリセン、どっから持って来たんだ?」
「フジサキ大尉が貸してくれたらしいぞ、グラ。」

メカニックの控え室、哀れミケの回りには機械整備の初歩の本が積み上がっている、一体何回はたかれているのだろうか・・・
ハリセンを振るうハヤカワ中尉も段々と力がこもっている、そこへ・・・

「何をしてるの?」
「あ、ヒモオ中尉。」
「いや、この整備をろくすっぽ知らんと整備をしようとするアホを修正してますねん。」
「中尉、訛ってる訛ってる・・・」
「ぐ・・・」
スパーン!!!
「あぅ・・・」
「グラ・・・口は災いの元って言葉知ってるか?」
「あぅぅ・・・すいません・・・」
「で?彼をどうしようって言うの?良かったら私が・・・」
「「「「私が?」」」」
「脳改造しましょうか?」
がびーん!!!
「ややややややや、やだ!だだだだだだだだ、だめ!!」
「良かったなミケ。」
「ちゅうい〜」
「しっかりと整備のデータをインプットしてこい」
「グラジャーノン!貴様!!」
「僕には何も言えないよ・・・」
「キンケルドぉ・・・」
「・・・・・・冗談よ、そんなこと出来ないわよ、やってみたいけどね。」
「ミケくん、根性でがんばって!!」
「ニジノ少尉・・・ハイ!!頑張ります!!」
「・・・現金なやっちゃ・・・」
スパーン!!!!
「きゅう・・・・・・・」
「あ、沈没した・・・」
「ご冥福を祈っております。」
「死んでない死んでない・・・」
「ニジノ少尉、なんでこんなところに・・・」

サキの来た方にはMSシュミレーターがあったのだがそれに気づいたのはいなかった。











         


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