今日は久しぶりに三人とも取れた休日
かねてより舞が行きたいと言っていた動物園に来た
舞はゴリラの檻の前で嬉しそうに顔をほころばせ(俺や佐祐理さん以外には分らないが)熱心に見ている
「ふたりの時間」 お出かけ編
「舞、嬉しそうですね」
「ええ、舞が嬉しそうで私も嬉しいです〜」
俺と佐祐理さんは舞を見ながら話しをしている
「佐祐理、祐一」
「どうしたの舞? 」
「ゴリラさん、檻から出たいって、言ってる」
………は?
「そうですか〜、檻から出たいんですか〜」
佐祐理さんはゴリラに話し掛ける
「出してあげて良い? 」
「駄目だ! 」
舞の発言に焦った俺は、つい大きな声で怒鳴ってしまった
「駄目ですか〜? 」
佐祐理さんは上目遣いで俺を見る
「………」
舞は悲しそうな目で俺を見る
「はぁ〜。あのな、舞。ここで飼われている動物達は人間に餌を与えてもらっているだろ? 」
俺は軽くため息をついて説得にかかる
「………(こくん)」
舞が頷いたのを確認して続ける
「それで、彼らは餌を自分で採る事が出来ないんだ。それに一度人間の匂いがついた動物は群れに帰ることが出来ない」
「なんで? 」
「他の動物が警戒するからだよ」
「わぁ〜、祐一さん物知りですね〜」
「だからこいつらはここで飼われて方が幸せなんだよ(多分…)」
「そう…」
舞は悲しそうな顔をしてゴリラの方を向く
「ごめんね、出してあげること出来ない」
舞は少し目を伏せて謝る
それから俺達はみんなで作ったお弁当を食べた
「もぐもぐもぐ…」
舞は黙って食べる
「お茶のお代わりいりますか〜? 」
佐祐理さんは少しづつ摘んでは聞いてくる
「この卵焼きどうだ舞? 俺が作ったんだぞ? 」
「美味しい…」
いつものやり取り
今日は舞が行きたがっていた、動物園にこれて良かった
舞の優しさを改めて感じた
佐祐理さんはいつもの佐祐理さんだった
俺は三人で暮らせることに改めて感謝した1日だった…
皆様、長いことお待たせしてしまってすみませんでしたm(__)m
ようやく新作のSSをUPすることが出来ました
前作より1ヶ月以上開いてしまいました(^^;;
ああっ、物を投げないで!(謎
だって、忙しかったんだもん!(逆ギレ<おいっ
それにスランプ重なったんだもん!(逆ギレ<おいっ
まあ、いい訳は置いといて、次回はもう少し早くUPする予定ですので、これからも宜しくお願いします