「今日は何して遊ぼうか?」
「あはは〜っ、そうですね〜・・・」
「う゛〜〜ん・・・」

3人が思案していた所に、一人の男が現れる

「祐一殿・・・」
「ん?確か・・・・」
「はい、約定通りに、連れて参りました。」
「あはは〜・・新しいお友達ですね?」
「はい、仲良くしてあげて下さい。」

男の後ろに隠れていた女の子を前に出す

「あれ?二人って聞いていたけど?」
「すいません、一人は身体が弱く、失格になりました・・・」
「そうか・・・・で、君、名前は?」
「ひ、人に名前を聞くのなら、自分からではない?」
「気の強そうな子だなぁ・・・」
「なによっ、」
「ま、いいか、俺は祐一だ。」
「え・・・・」

そこで、始めて二人はお互いの目を見たのだった・・
少女は、全身が赤く熱を持った感じがした。

「あはは〜っ、佐祐理は倉田佐祐理ですよ〜
「えへへ〜っ、一弥だよっ、」
「香里・・・美坂香里・・・」

二人の声に我をもどした少女は恥ずかしげに自分の名前を語った。

「よしっ、四人目の新たなるヒーローだ、みんなっ行くぞっ、!」

祐一は香里の手を取って走り出した。

「え?え?え?え〜〜〜」
「あはははははははは〜っ、」
「えへへへへへへへへ〜っ、」

冬の悪戯雪ぼっこは4匹に増殖した。









わたしは、依頼内容を伝えたあと、お昼ご飯のお呼ばれして
みなさんと一緒に昼食を食べ始めましたが・・・・
ましたが・・・・。


「祐一〜はいっ、」

「よ〜〜し、おかえしっ、」

「・・・・・」

「祐一さん・・・私も・・・」

「いいぞ〜こっちもだっ、」

「・・・・・・・・・・」

「あはは〜、はいっ祐一さん。」

「こっちもダぁ〜っ、」

「・・・・・・・・・・・・・・」

「どうした?、美幸ちゃんも食べなよ、はっ、・・・それともこの俺専用のアジサンドが欲しいのかな?」
「違いますっ、」

食べようとしない美幸に祐一がたずねたが、
即答で否定する。

「佐祐理のご飯では駄目なのでしょうか・・・・」

少し悲しそうな顔をして、佐祐理は美幸の顔を覗き込んだ。

「ご、ごめんなさい、そういう事では無いんですぅ・・・」
「じゃあどうして?」

私の前で口移しで食べさせっこしないで下さいっ、!・・・わたしだって・・・お兄さんと・・・

「しまった・・・いつもの様にしてしまった・・・・」
「あは・・・あははは・・・・・」
「いきなりは目の毒だったわね・・・・」
「・・・酷でしたね・・・・」


食後のお茶を楽しんでいる時、美幸が唐突に質問してきた。

「あの・・・みなさんは私の学校の先輩になるんですよね?」
「そうだぞ?」
「一応そうなるわね・・・」

香里、美汐は、自分達が起こした騒動が今どう伝わっているかを考えて、頭が痛くなる。

「伝説の生徒会長相沢祐一と、そのパートナー副会長美坂香里というのは祐一さんと、香里さんですか?」

こけた・・・豪快に祐一と香里は椅子から滑り落ちてゆかにこけた。

「あははは〜お二人とも伝説に残っているんですね〜佐祐理は卒業して勿体なかったです〜」
「そ、そうなのか?美汐。」
「やっぱり・・・その後継者で同じく伝説のしおしおコンビの天野美汐さんでしたか・・・・」

祐一に答える前に、今度は美汐もこけた

「しおしお・・・そう呼ばれてるなんて・・・そんな酷な事は無いでしょう・・・・」

床から起きあがりつぶやく美汐

「不覚にもこけてしまったわ・・・・」
「ノリが良くなったよな、みっしーも、」
「祐一さんに鍛えられましたから・・・・それにみっしーはやめてください・・・」

そんな3人を美幸はキラキラした目で見ている

「伝説通りの風景ですぅ・・・舞踏会を性別入れ替えを原則としたり、
文化祭では校舎を一晩でお城に作り替えたり、先生を上回る知識で泣かせたり、
全国模試でワンツーフィニッシュを続けたり、相沢先輩争奪武闘会で、体育館を全壊
独裁生徒会リコール選挙で100%圧勝・・・そんな人と出会えたなんて・・・・」
「そ・・・そんな事もあったなぁ・・・・・」
「確かに伝説ね・・・・」


続く


北畠美幸
相沢探偵事務所のバイトとして、
今後居座る事となる。
潜在能力はあるのだが、まだ開花していない。
本人は知らないが兄は北の鬼狩一族、実の両親が鬼に喰われている。
進学の事などで一応義理の兄妹な事は知っている。

アジサンド
探偵の基本食だと言う祐一の主張に、祐一は事務所で食事を食べる時は必ず食べる、
焼いた鰺をパンに挟んだもの。
3人が仕事で不在の時は、これにカップラーメンが付属する、
祐一こだわりの一品である。
「俺たちは天使だ」という古いTVドラマの影響だったりする・・・

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