<前回までのあらすじ>こみパの打ち上げパーティーのあと、
由宇の言うまま、麻雀を始めた俺たち。オーラスの時点で俺は
他の3人を下着1枚に追い詰めていた。ところが。
「さあて、和樹。とんだんやろ。
脱いでもらおか。全部な」
「ちょ、ちょ、ちょちょちょ、ちょっと待て!」
「自分で脱がへんのやったら……手伝ったるわ!」
ばとる いん ざ 猪之坊旅館!!
あの悪夢が過ぎ去って。
由宇と詠美は部屋を立ち去ったが、瑞希はまだ部屋に残っていた。
ずっと黙ってヤケ酒をあおる俺。すでに一升瓶が1本転がっている。
「あ、あのさ……」
なんだよ、瑞希。
「あ……うん、和樹、落ちこんでたみたいだから…………」
そりゃ、落ちこむわな……あんなことをされりゃあ、
男なら誰でも落ちこむって…………
しかも、俺の暴れん坊(爆)まで見られた日にゃぁ(涙)
「ね、ねえ……」
なんだよ、さっきから
「お、男の人ってさ、みんなあんな風になるの……?」
男ならみんなっていうか……ああいう事態になれば無理ないわな。
雀卓を囲んで、3人の女の子がほとんど裸同然。
しかも、特に対面の山からツモろうとすると
瑞希のボリュームたっぷりの胸が視界に(爆)
俺の暴れん坊(爆)もすごいことになるわな(核爆)
「そ、そうじゃなくって…………男の人って、
誰のを見ても、ああなるの……?」
う〜ん、それはなんとも…………
少なくとも俺は、由宇には反応しなかったしな(笑)
やっぱり……瑞希だからかな?
「えっ……?」
瑞希があんまりにも魅力的だったから……さ
「か、和樹……」
…………瑞希っ!
ガバッ
俺は瑞希の肩をつかんで押し倒した
「か、和樹……」
俺のこと、嫌いか?嫌いなら、嫌いって言ってくれ
「あんたのこと……嫌いなわけ、ないよ……]
それだけ言うと瑞希は瞳を閉じた。
その唇に、そっとくちづけする。
瑞希は俺の下で少し震えながら。
だけれどもけっして嫌がっているわけでなく。
可愛いぜ、瑞希…………
「おはよう」
ん、朝か…………
「………………」
ん?どした、瑞希?
「なんか、不思議な感じ」
え?
「和樹と……あんなことになるなんて、想像してなかったから」
むう……後悔してるってことか?
「そうじゃなくって……いやじゃないんだけど……不思議な感じ」
そう言うと瑞希は俺に微笑んで見せてくれた。
それは俺が瑞希と出会ってから、最高の笑顔だった。
「じゃ、あたしそろそろ戻るね」
そう言って、瑞希は
チュッ
と俺の頬にキスをして、出ていった。
そして初詣。俺はこれからも、瑞希とともに歩んでいきたい……そう願をかけた。
ふう、東京に着いた……新幹線も思ったほど混んでなかったから
楽だったな……お、そうだ。
瑞希。うちに…………寄ってかないか?
「あ、ゴメン……今日は、コスの衣装も片付けたいし……帰るね」
そっか、それもそうか。ま、俺たちにはまだまだこれから長い時間があるし……今日のところはいいか。
じゃ、またな、瑞希。
「うん、じゃあね」
そして俺は自宅に帰って荷を解いた。
そして少しうとうとしていた頃。
ピンポーン
玄関のチャイムが鳴った。
ん?誰だ?
時計を見ると夜の十一時近い。こんな時間に来るとは……大志か?
全く迷惑なやつめ。しかし無視するとあとでどんな災いになって返ってくるかわからないからなあ……
ガチャ
あれ?
「「「こんばんは」」」
あさひちゃんに、玲子ちゃんに、彩ちゃんまで
「あ、あああああ、あの、えっと、その」
「ねえ、千堂く〜ん」
「…………あの」
「麻雀しませんか?」
…………俺は別のメンツ3人に、またも剥かれた(涙)
<おしまい>
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